たまに耳にすることのある「幸福度」とは一体何なのでしょうか?
言ってみれば幸せかどうかなんて、本人次第ですよね。「あなたより私の方が幸せ」なんて考えている人がどのくらいいるのか分かりませんが、相対的に考えるか絶対的に考えるかによっても異なります。
今回は国連が発表している「世界幸福度報告」を元に、アジアで最も幸福に感じている国民が多い国をご紹介したいと思います。
旅行先を決める際に、参考にしてみても良いかもしれませんね。
世界幸福度報告とは?
幸福度については世界の様々な機関が調査していますが、今回は国際連合の「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」が発表している報告書を元にランク付けしていきます。
何がその国民に幸福をもたらしているのか数値化するために、様々な角度から調査をしています。
国連の調査の基準は以下の7点となります。
- GDP
- 社会的支援
- 健康寿命
- 選択の自由度
- 寛容さ
- 社会の腐敗度
- 昨日楽しかったかどうか
すごくざっくばらんに言うと「経済的に豊かであり、困ったときに助けてくれるシステムがあり、健康であり、自由であり、多様性が認められていて、フェアであるかどうか」という、まさに360度の視点からみた「幸福度」ということになります。
お金があっても不自由だったり、不公平だったらダメだし、公平でも短命で貧乏過ぎたらダメ。ということです。
いかにバランスの良い社会が構成されているか。が重要ということになります。
実態と全く乖離がないかどうかはさておき、一つの基準として見てみるのも面白いかと思います。
2020年アジアで最も幸福な国TOP10
10位:日本
世界ランク62位。
いきなり登場してしまいましたが日本が10位。1位じゃないのが残念ですね。
同調査によると、年々順位は下がる傾向にあります。
低かった数値は「寛容さ」「主観満足度」の項目。
周りを気にする文化なので寛容さがないのはわかりますが、主観的にみて、人生が楽しいか、辛いかという点において低いのはちょっと残念な気持ちになりますね。
長らく続いている不況により、気分が上がらないのも一因かもしれません。
9位:韓国
世界ランク61位。
数値的には日本とほぼ同じで、低い数値も「寛容さ」「主観満足度」の項目。
韓国も日本と同様に、主観的にみて、楽しい人生だと思っている人が少ないのでしょうか。
経済的には財閥寡占で富の配分バランスが非常に悪いという話も聞きますね。
海外に移住したい人が5分の1という話も聞きますが、その割には比較的高い数値ように見えます。
満足してる人はしているということなのでしょうか。
8位:タイ
世界ランク54位。
著しく低いのは「社会の腐敗度」。東南アジア諸国は似た傾向がありますが、とにかく汚職が横行しているからでしょう。
しかし、それを差し引いても総合では、日韓より上というのが面白いところですね。
微笑みの国と言われるだけあって、にこやかな人が多いし、自己肯定感は強そうなイメージです。
7位:フィリピン
世界ランク52位。
実は全体的にみると、そこまで高い数値の項目がないのだが、飛びぬけて高いのは「昨日楽しかったかどうか」。
社会インフラ的には日韓の方が上に感じている人が多いが、主観的に楽しいと感じているのはフィリピンの方が多いということになります。
ドゥテルテ大統領になってから急速に治安や汚職は良くなっているという話も聞きます。今後、さらに期待できそうです。
6位:クウェート
世界ランク48位。
全体的に数値は高く、バランスが取れていると言えます。
世界第4位の原油埋蔵量を誇るだけあって、潤沢なオイルマネーで経済的には安定していますね。
ただ、小国なので近隣からの侵略には少し神経質になる必要がありそう。
5位:バーレーン
世界ランク40位。
こちらも同様に全体的にバランスの良い数値ですね。
国土面積は島根県より小さいくらいと非常に小さな国ですが、やはり油田があるため、潤沢な資金がある。
4位:シンガポール
世界ランク31位。
言わずと知れた東南アジアの優等生。
素晴らしくバランスの取れた数値。「社会の腐敗度」については飛び抜けて良い数値なので、フェアな社会だと感じているようです。
強いて言うと「主観満足度」はそこまで高くないのが気になりますね。
社会インフラは整っているけど、どこか閉そく感を感じているのでしょうか。
3位:サウジアラビア
世界ランク27位。
こちらも全体的にバランスの取れた良い数値ですね。
中東の中では大国になりますので、経済的には安定していますね。しかし、独裁的な体制により人権侵害されているという話も聞きますが、国民はそこまで気にしていないということなのでしょうか。
2位:台湾
世界ランク25位。
こちらも全体的にバランスの取れた良い数値ですね。特に大きな問題はないように見える数値です。
強いて言うと、やや公平さの部分で不満に感じている人がいるかもしれません。
近年、経済も好調なので、不満を感じている人は少ないのかもしれません。
しかし中国との関係で政治に対する不安はあるかもしれませんね。
台湾国内だけだと限界があるため、人材流出しているという話もあるのが不安要素でもあると思います。
1位:UAE
そして世界ランク21位に食い込んだ、アジアのトップはUAE(アラブ首長国連邦)となりました。
テレビでもよく出てくる有名なドバイがある国です。
全体的に数値は高く、主観的満足度も高いので、今の社会に満足している人が多いのでしょうか。
潤沢なオイルマネーにより、生活自体は保障されている面が多いので、安心して暮らしてはいるのかもしれませんね。
幸福度ランキングまとめ
今回の数値やランキングはあくまでも調査の結果を数値化したものなので、実態と100%合致しているかどうかはわかりません。
相対的にみたらそうでもない。というケースもあるかもしれません。
しかし、一つの結果として、そうなる理由があるということも事実だと言えます。
非常に幸福度が高いと言われる国を旅行して、人々の生活や考え方に触れてみるのも旅行の楽しみ方の一つですよね。
今度の旅行先の参考にしてみてはいかがでしょうか?
コメントを残す