バンコクでムエタイ観戦を満喫するために知っておきたいこと

皆さんはムエタイ(英語:Muay Thai)をご存じでしょうか?
ムエタイはタイの国技で元々は戦闘の中から生まれた戦闘術なんです。
今は格闘技として残っていて、試合も観光としてスタジアムで観戦することができます。

今回はムエタイを観戦できる場所と楽しみ方について詳しく解説していきます!

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バンコクでムエタイ観戦できる場所

バンコクのムエタイ観戦は「ラジャダムナム・スタジアム」と「ルンピニー・スタジアム」と言う二大スタジアムがあり、大人気です。

ラジャダムナン・スタジアム


ラジャダムナムと言うのはタイの王室の系列のスタジアムです。

Rajadumnern Stadium
住所:1, Ratchadamnoen Nok Rd.,Pom Prap Sattru Phai, Bangkok
試合:毎週月、水、木、日(不定休)
時間:18:00くらいから
リングサイド 2000バーツ(約¥6,000)
二階席    1500バーツ(約¥4,500)
三階席    1000バーツ(約¥3,000)

いわゆる王宮エリアにありますので、カオサン通りからも歩いていけないこともない距離です。

タイは王国ですので、ラジャダムナム・スタジアムが少し格上だと言う人もいます。

タイ語で発音するとラジャダムヌーンに近い発音になるので、もし、わからなければ、ウェーティー・ムアイ・ラーチャダムヌーン( เวทีมวยราชดำเนิน )とタイ語の正式名称で書かれた紙を印刷して持って行くなどして工夫して下さい。

私の場合はタイ語が出来る日本人の知り合いがいたので、「ラジャ行きたい。」と伝えると何やらタイ語で伝えてくれましたので、上手く行きました。

ロンポージムと言う所に住んでいる日本人の方がタイ語もムエタイも出来ますので、そこを尋ねるか、そこに隣接しているロンポーマンションを寝床にしていると間違いないでしょう。

タイ語は、カタカナ読みで通じる場合と通じない場合がありますので、注意してください。

ラジャと言う言葉が元々、梵語(サンスクリット語)で王と言う意味だからです。

こちらのスタジアムでは、毎週月曜日、水曜日、木曜日、日曜日に試合があります。
仏教や王室に関する行事の日は、曜日に関わらず試合はありません。

日曜日以外は午後の六時くらいから開始されます。

ルンピニー・スタジアム


https://bangkokattractions.com/muay-thai-bangkok/より)

Lumpinee Boxing Stadium สนามมวยเวทีลุมพินี
場所 6 Ram Intra Rd.(ロイヤル・タイ・アーミー・スポーツセンター内)
時間 火金:18時~、土:16時~、20時半~
電話 0-2522-6843
料金 リングサイド2000B、2階席480B、3階席240B(座席数5000席)※イベントによって変わる
駐車場:一律50B(先払い)
HP www.muaythailumpinee.net
リングサイド 2000バーツ(約¥6,000)
二階席    1500バーツ(約¥4,500)
三階席    1000バーツ(約¥3,000)

それに対して、ルンピニー・スタジアムと言うのは、陸軍系のスタジアムになります。
バンコク市街地からはかなり離れていますので、タクシーで行くことになるかと思います。ラチャダーピセーク駅あたりまで電車で移動してからタクシーに乗るのもアリだと思います。

こちらは、毎週火曜日、金曜日、土曜日に試合があります。
つまり、タイではほぼ毎日のように試合が繰り広げられているのです!!

大人になったムエタイ選手の多くが、300戦ほどの戦績を持っていたりするのは、このためです。

日本では、キックボクシングのチャンピオンクラスでも10戦くらいが多いですので、いかにムエタイ選手が試合をこなして試合慣れしているかわかると思います。

ムエタイの楽しみ方

ムエタイではメインイベントが最後では無い!!

普通は・・・と言うか全ての欧米や日本の格闘技の試合の場合だと、メインイベントが最終の試合となるのですが、ラジャダムナム・スタジアムの場合は、メインは最終の2試合前の試合になります。

つまり、メインイベントの後にレベルの低い試合や国際式のパンチだけのボクシングの試合があったりします。

これを知った時、私はびっくりしました。

「メインイベントは、最後から3番目の試合だから」とタイの事情に詳しいムエタイジムのトレーナーの日本人の人が解説してくれて、非常に驚いたのを覚えています。

その時のメインイベントはウェルター級のチャンピオン同士の対決で、肘打ちで顔面を流血していて更に2発ほど喰らわせ、KOで決着があり試合がストップした事を覚えています。

日本では、肘で流血した場合は、直ぐにドクターストップなどがかかり終わりますが、タイの場合、ギャンブルですので、その程度では試合は終わりません。

非常に激しいと聞いていましたが初めて見ましたのでびっくりしました。

では、なぜタイでは最終イベントがメインの試合では無いのでしょうか??

タイでは、メインイベントが最終試合ではありません。タイの多くの労働者がメインイベントを見に来ているわけでも無く賭け事をやりに来ているので、別に試合のレベルが高かろうが低かろうが賭けの対象であれば、どうでも良いのです。

日本では、キックボクシングの興業でボクシングをやる事はありませんし、逆も有り得ません。
ですが、タイでは、ムエタイの選手が国際式ボクシングに転向すると言うのが非常に多いです。

※ムエタイの解説では併用して国際式ボクシングと言う言葉を使いますが、これは、いわゆる普通のボクシングで手しか使わないボクシングです。

国際式ボクシングはムエタイ以上に稼げる競技ですので、稼げると言う意味からすれば、国際式ボクシングも人気が高いのです。

全ての試合が終わった時に、国際式ボクシングの試合があって、そんなにレベルは高く無かったのですが、まだ、チラホラ残っている人達がいて賭けをしていて、日本語で「どっちに賭ける?」と私にも賭けを持ちかけて来ましたが、どうやって賭けるか良くわからないので、もじもじしていると「良くわからない?」と聞かれてうなずくと向こうに行ってしまいました。

KOで決着しないのがムエタイ??


ただ・・・前述したように、こういう激しい試合もありますが、ムエタイの場合、基本的に1ラウンド目は流してウォームアップのような戦い2~3ラウンド目は、蹴りやパンチの応酬となります。

そして、4ラウンドと5ラウンドつまり最終ラウンドで、また、だらだらと見合って全く攻撃せずに様子見をしながらグルグル回りあっている場合もあります。

普通、日本のK-1やキックボクシングではKO決着が期待されますので、こういうことをすれば、確実に「ファイト!」(=闘いなさい。)と言う指示を審判から出されて両方に減点や注意が与えられます。

また日本でこういう試合をすれば、八百長だとブーイングが始まります。
更に、以後出場停止を喰らうでしょう。

しかし、タイの試合ではKO決着は、そう多くありません。

こういうだらだらした展開に、お客の誰も不満を言いません。

これは、タイでは、ムエタイ選手は試合を多くこなすために、お互いにどちらが勝つかはっきりした場合は4ラウンド、5ラウンド目は怪我しないようにだらだらとリングで見合っていることが多いのです。

そして、仏教の思想もあり、お互いに実力差がある場合は無駄な殺生をしないと言う思想から、KOを狙いに行きません。

これを理解出来ない欧米人観光客や日本人観光客の多くは、ぼーっとした目で何が起こっているのかわからないように見ています。

ムエタイ観戦の楽しみ方


観光客の多くは最前列に座ることが出来ます。

料金については、タイ人は凄く安いですが、日本人や欧米人の場合は最前列ですので、5,000円位取られます。
最前列から5列目までくらいが外国人観光客用の席です。

その外国人用の席の周りには金網がしてあって、そこからタイの興奮した観衆がムエタイの試合を眺めています。
先ほども解説致しましたように、外国人観光客は興奮するタイ人と全く違い冷めた目でぼーっと試合を見ています。

これは、ムエタイの試合が賭けの為に、賭けをしないと面白くないのと独自の判定方法があります。

K-1やキックボクシングと違いパンチは、ほとんどの場合、採点に優位には働きません。

そして、前蹴りやミドルキックの応酬がひたすら続き、首相撲と言うクリンチになったかと思うと膝蹴りの出し合いで多くの場合KOはありません。

これは、前述したKOしない仏教哲学があると言う他にほとんど実力差の無い試合が多いためです。

ギャンブルにするには、実力差が有り過ぎては、賭けの対象にならないからです。
どっちが勝つか負けるかがわかっていたら、観衆はみんな勝つ方に賭けますから賭けが成り立ちません。

ムエタイ観戦まとめ

もし、ムエタイに派手なKOなどを求めて見に来るのでしたら、見に来ない方が良いでしょう。
単に1回は見に来て、タイの文化を勉強すると言うことで一度は見に来る人が多い様ですが、2度目に見に来る人は少ないようです。

現役のキックボクサーなどであれば、勉強の為に見に来るかも知れませんが、見に来ている外国人観光客の多くは、一般の格闘技と同じように認識して見に来ているので、「一様にぽか~ん」として開いた口がふさがらず、何が何だかわからない顔をして見に来ています。

当時、タイのムエタイの楽しみ方の事前情報を持っていたキックボクサーの私ですら、良くわからない感じでしたから、一般の観光客はもっとわからないでしょう。

ですが、独特の判定基準を勉強して見に来れば非常に面白い観光になると思います。

面白いかどうかは別にして1度は見に行きましょう!

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ABOUTこの記事をかいた人

アジアの熱気に魅せられてから、かれこれ10年ほど各地を旅する。大企業に勤めながら副業で最高月売上300万円達成。移住も視野に入れつつ、旅行系ビジネスなどで独立を模索中の42歳。 YouTube始めました!