アジアにおけるマリファナ分布と購入の現状

マリファナと聞いて皆さんはどう感じるでしょうか?
「危ないもの」「人生が終わるもの」「犯罪」「タバコより害がない」

色々なキーワードが浮かぶかと思いますが、現実に存在するところには存在するものですね。
日本ではあまり馴染みがないものですが、欧米では映画とかにもよく出てくるくらい身近なものであるようです。

まず最初に断っておきたいことがあります。
私はマリファナを吸ったことがありません。タバコは吸っていましたが(今は止めました)。

吸ったことがない以上、吸った時の気分や効用などを伝えることができません。しかし、アジアを旅行していく中で、マリファナについて、実際にみたこと、聞いたことなど本当に色々ありますので、それらの情報をまとめてみたいと思います。

今回はアジアにおける「マリファナ」の現状について詳しくご紹介していきたいと思います。

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そもそもマリファナとは?


マリファナとは「大麻」「Ganja(ガンジャ)」「POT(ポット)」「Weed(ウィード)」などと呼ばれています。

いわゆるマリファナとは乾燥大麻のことで、巻きタバコのようにして火を付けて煙を吸うものです。
その煙を吸うことで、リラックスできたり、ハイテンションになったりする効果が得られる。というもの。

いわゆる麻薬に該当するのですが、タバコや酒より害がない。あるいは同等であるという話もあります。
常習性でいくとコーヒー以下とも言いますし、実際のところ、そうなのかもしれません。

ただ、現状の日本では違法なため、マリファナを扱っている人は必然的に裏社会の人達ということになります。
つまり、マリファナを購入するということは裏社会の人達にお金が回るということになりますし、マリファナだけでなく覚せい剤などの本当に危険なドラッグにも近づくことになります。ゆえに日本では、マリファナは「麻薬への入り口」とされ、覚せい剤などの超危険なものと一緒くたにされています。

昔の日本ではマリファナは普通のものだった?

日本でも大麻は古来からなじみのあるものでした。結構マリファナを吸っている人も多かったようです。
40年以上前の話になりますが、歌手の井上陽水、美川憲一、研ナオコなどが大麻で逮捕されたことがありました。

その時の公判における井上陽水の最終陳述がこれです。

「我国における現行の大麻取締法がある限り、私は再びこの法をおかすつもりはございません。なぜなら国の決定に逆らうのは悪であり、加えてこの決定には国の最高機関が使われ、可能な限りの資料が集められ、充分に検討され、かつ吟味された結果だと私は信じるからです」

「本当に危ないものだと確認したんだよね?お役人さまは??」というような皮肉にも捉えられますよね。

実は大麻の葉は「麻」繊維の原料なので、伊勢神宮や皇室などの重要な行事でも使われる日本にとっては非常に伝統的な文化の一部なのです。
岩島麻保存会(参考:http://jimoto-b.com/1942と呼ばれるものもあり、脈々と麻の伝統文化を守っている人達がいます。

戦後のGHQ政策により、アメリカの合成繊維やタバコを売りつけたいがために強制的に日本の麻文化を撲滅したかったようです。

大統領もマリファナ経験を告白

そんなアメリカでは・・・

元大統領のオバマ氏も
「子どもの頃にマリファナを吸ったことがあるが、悪い習慣という点では長年吸っていたタバコと大差はない」「個々の消費者に与える影響という点ではアルコールより危険は小さい」

とあっけらかんとしている様子であるし、

ジャスティンビーバーも乗務員の制止を無視して飛行機の中で堂々とマリファナを吸っていたとか。

アメリカではマリファナは日本よりもはるかにポピュラーなもののようです。

過去の調査結果でも

【武田邦彦】専門家が絶対に言わない大麻の真実!『一番正確なデータはコレだ!』


アメリカの論文でも害はないというデータが出ています。

ラガービア委員会の報告によると「少なくとも、お酒、たばこ、コーヒーと比較して、大麻の長期的使用は永続的な有害効果は認められない。」ということだそうです。

マリファナの品種

嗜好大麻は文字通り、嗜むためのものですが、病気を治すための「医療大麻」も存在します。
実際に病気を治す効果があるそうです。

大麻は大きく分けると、「サティバ」種「インディカ」種の二つに分けられます。
葉の形だけみるともみじと間違えそうですね。


https://www.leafly.com/news/cannabis-101/sativa-indica-and-hybrid-whats-the-difference-between-cannabis-tyより)

ざっくり言うと、サティバは高揚感が得られるタイプで、インディカはリラックス効果が得られる品種です。
しかし、最近は二つを交配させたものが多く出回っているため、両方の効果が得られる品種もあるようです。

微妙に葉の形も異なっていて、サティバの方がモジャモジャと生えている印象です。

マリファナ摂取方法

ジョイント


いわゆる巻タバコのように巻紙の中に葉を詰めて、火を付けて煙を吸う方法。あるいはパイプを利用する場合もあります。
もっともポピュラーな方法と言えますね。

ボング


ガラスでできた実験で使うような器具を用いた方法。
容器内に水を入れ、大麻を燃やして煙を吸うというスタイルです。水タバコの要領ですね。

経口摂取

ピザやケーキ、飲み物などに、粉砕した葉を混ぜてそのまま飲食するパターンです。

マリファナの合法・非犯罪エリア

多くの国で非合法あるいは所持しているだけでも犯罪とされたり、非常に厳しく取り締まりが行われております。
しかし、昨今、世界中でマリファナ解禁の機運が高まっており、実際に合法化されている国や地域が数多くあります。

なぜ合法化しているかというと、いくら取り締まってもなくならないからです。
それならば合法化し国が管理した方が安全だし、税収も増える。ということで増えているようです。
アジアにもその波が来るかもしれませんが、現状では合法化されている国はありません。

<合法化、非犯罪化されている国・地域>

アメリカ(ワシントン州、カリフォルニア州、コロラド州)、スペイン、オランダ、イギリス、ポルトガル、ドイツ、チェコ、デンマーク、ウルグアイ、アルゼンチン、チリ、ジャマイカ、ブラジル、オーストラリア

<合法化、非犯罪化されているアジアの国・地域>

カンボジア、インド、ラオス

残念ながら(?)、2018年現在、アジアで合法化されている国は一つもありません。
しかし、上記の3国では、ほぼ取り締まりを行っていないまたは緩いのが実情です。

アジア各国のマリファナ購入事情

前述しました通り、アジアで合法の国はありませんので絶対に購入してはいけません。もちろん貰って吸うのもダメですよ^^;
ここではあくまで各国のマリファナ事情がどうなっているのか実情だけをお伝えします。

カンボジア

アジアでマリファナとなると筆頭に挙がってくるのが「カンボジア」です。
合法ではないのですが、取り締まりがされていないので、事実上解禁されているようなものです。

実際に行ってみればわかりますが、誰も彼もがマリファナを持っています。
ホテルのスタッフ、街の案内人、ゲストハウスのルームメイト、トゥクトゥク、タクシードライバー・・・

普通のホテルに泊まっているのに、ホテルのスタッフがマリファナを売ろうとしてくるのはなかなか衝撃的でした。
ビーチリゾートであるシアヌークビルのドミトリーのゲストハウスに泊まった時には、横にいた欧米人が「一緒に吸う?」て感じで誘ってきました。


そして、街を歩けば「ハッピーピザ」というものがあります。ごく普通のピザなのですが、大麻草が入っているピザで食べたらハッピーになれる。ということのようです。名前だけの思わせぶりな偽物もあるようですが。


極めつけはロン島(Koh Rong)という島。この島は「フリーセックス・フリードラッグ」が愛称らしく、フルムーンパーティなんかも開催されてるようで、まさに快楽の島と言えそうだ。欧米人を中心にビーチで気持ちよくなっている人がいっぱいいるであろう。

インド・スリランカ

ここもご多分に漏れず非常に緩い。その辺で普通に売ってるし買えるレベル。

ラッシーに入れてくれる有名な店もあるそうです。

田舎の方だと、道端に雑草として生えているようなので無料ですね。

ラオス

のどかな農業国です。ここでも非犯罪化しているので、ほとんど取り締まりはありません。
警察に見つかったとしても、罰金(賄賂)を払えば済んでしまうとか・・・

タイ

2022年6月9日にアジアで初の合法化がされました。


政府主導で大麻の株を配布しているそうです。さすが、やることが違いますね。

以前はかなり厳しく取り締まっていました。密告制度もあるため、吸っているのを見つかったら報奨金欲しさに通報される可能性もあったのですが、様変わりしています。

比較的購入が楽なのは、チェンマイなどの北部やプーケット、タオなどの島部など田舎だと比較的楽でしたが、既にバンコクなどで移動販売やコンビニでも大麻商品を購入できます。

デカプリオ主演の映画「ビーチ」にも、秘密の島にマリファナ畑が出てきましたね。あの島の舞台ははプーケットのピピ島ですが、もしかすると実際にあのような畑があるのかもしれません。

マレーシア・シンガポール

厳罰です。逮捕された場合、終身刑か死刑です。
仮にチャンスが有ってもやるべきでないと思います。

昔、シンガポールのゲイランの女の子がボングを使って吸っているのをみたことがあります。
掴まったら死刑なのによくやるなぁと思いながら見ていました。ちなみにその子はタイ人でした。
「吸うととてもリラックスできる」と言っていました。

インドネシア

比較的簡単に手に入ると思います。バリ島などでは、街のちょっとした売店やビーチでも売っているようです。ただ路上で買うと逮捕の確率は上がる模様。
そもそもマジックマッシュルームとかが違法ではないので、普通に売っていたりとちょっと緩いです。。。

ジャカルタでは日本人逮捕者も出ています。逮捕された場合は5年の懲役刑です。

スマトラ島北部アチェ州ではカレーなどに入れる文化があるようです。調味料として少量を使うのはOKということだそうで、なんとも微妙なところですが、比較的緩いと言える国ではあります。

ベトナム

ホーチミンのバックパッカーが集まるブイビエン通りが有名だろうか。購入は容易。

道端の老女がタバコと一緒に売り歩いているという。
バーなどでも隣からマリファナの薫がすることも珍しくない。

フィリピン

マニラのエルミタでは「ガンジャ!」といって売ろうとしてくる男と会ったことはあるが、意外と売ってくる輩は少ない印象。

しかも、2016年以降のドゥテルテ大統領体制になってからは、麻薬取締に厳格になったという話。
売人はその場で銃殺して良いということで、その数は激減したそうだ。
だから、仮にチャンスが有っても絶対にやるべきではない国である。

アジアにおけるマリファナまとめ

国によってはかなりイージーに入手できると思います。が、くどいようですが、アジアでは違法ですのでやってはいけません。
アジア各国では誘惑が非常に多いので気を付けてください。

ただあくまで個人的見解ですが、タバコや酒もそれなりに害があるものなのに合法化しているのであれば、マリファナも合法化してもよいのではないだろうか?とは思います。特に医療大麻はそれで救われる命もあるわけですから。

ちなみに、七味唐辛子に入ってる丸いやつは麻の実です。
七味に入っている実は発芽はしないですが、発芽したら麻が育つので、マリファナの葉ができるわけです。

まあいずれにせよ、酒・タバコと同じで摂り過ぎは体に良くないと思われるので、やる必要のない人はやらない方がいいでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

アジアの熱気に魅せられてから、かれこれ10年ほど各地を旅する。大企業に勤めながら副業で最高月売上300万円達成。移住も視野に入れつつ、旅行系ビジネスなどで独立を模索中の42歳。 YouTube始めました!