プタリン・ジャヤはクアラルンプールの隣にある自治体で、埼玉県さいたま市と姉妹都市にあたります。KLセントラル駅から電車でわずか20分程度で来れる街なので、ベッドタウンとしての人気が高い街になっております。
街の雰囲気といい、KLセントラル駅からのアクセスといい、KLセントラル駅を池袋にたとえるならば、プタリン・ジャヤは利便性とアクセスがさいたま市、中でも浦和っぽい親しみやすさになっている街です。さすが姉妹都市の冠は伊達じゃありません。
鉄道網、バス、幹線道路がしっかりあって、大型ショッピングモールの数も多いことから、バックパッカーが長期滞在したり、宿泊費を抑えたいもしくは「繁華街はうるさすぎるけど不便すぎる街では困る」といったニーズを抱えた観光客には過ごしやすい穴場と呼べるエリアとなっております。今回はそんなプタリン・ジャヤエリアでのオススメレストランガイドの記事になります。ではさっそく行ってみましょう!
目次
『すしざんまい』とは無関係のマレーシアローカル寿司チェーン『寿司三昧』
スマホで地図を眺めていたときに『Sushi Zanmai』の文字を見つけてウキウキで出かけた筆者の目の前に現れたのは、日本でおなじみのあの『すしざんまい』とは無関係な寿司チェーンの『寿司三昧』でした。
びっくりして調べてみたところ、どうやら『寿司三昧』はマレーシアで有名なローカル寿司チェーンみたいです。筆者が行ったのはJaya Shopping Centre内にある店舗ですが、もし遠い場合は、公式ホームページで最寄りの店舗検索をすると良いでしょう。
テーブル席につくとまずスタッフさんがQRコードが書かれた伝票を持ってきてくれます。そのQRコードを読み込んでメニュー表を見て、欲しい商品と個数を打ち込んで注文する方式となっております。すごく便利ですがこれ来客全員のスマホの充電が切れてたらどうするんですかね?
ビールが売り切れだったので、レモン入り炭酸水と巻き寿司と蕎麦小盛りとで乾杯しました。マレーシアはムスリムの国なので、たとえレストランであってもアルコールの品切れはあるあるです。
アクセス
Sushi Zanmai @ Jaya Shopping Centre
住所:Jaya Shopping Centre, 26A, Jalan 14/14, Seksyen 14, 46100 Petaling Jaya, Selangor
営業時間:10:00-22:00
HP: https://www.supersushi.com.my/
ビルの下層階が市場とフードコートになっている『Market, Section 14, PJ』
アーケードの奥がビルになっていて、地下1階、1階、2階が市場という造りです。
地下階と2階にフードコートがあって、それらの隙間を縫うように八百屋や雑貨屋やクリニックがある雑居ビル型の市場(?)です。両フードコートとも左右に飲食店が並んでいて、中央にテーブルが配置されている造りとなっております。
まだ時間が早かったのか?あるいは遅すぎたのか?2階にあるフードコートは開いている店舗はまばらでした。
打って変わって地下階にあるフードコートはそこそこの人で賑わっておりました。焼き鳥屋、ナシカンダール屋、ベジタリアンレストラン、ラクサ屋、中国料理屋、カフェなどバラエティ豊かなラインナップで何を食べようか目移りしちゃいます。お目当ての店の軒先で食べたいものを注文してお会計を済ませたら、好きなテーブルに座って待ちます。日本のフードコートと違って、出来上がった料理をテーブルまで持ってきてくれて快適です。この日はサッパリした料理が食べたかったのでナシアヤム(ベトナム語でコムガー、中国語で海南鶏飯、タイ語でカオマンガイ)を注文しました。
なんか想像してたものとだいぶ違う料理が出てきましたが、八角の効いた柔らかい鶏肉がご飯によく合ってて美味しかったので結果オーライです。
アクセス
Market, Section 14, PJ
住所:50-70, Jalan 14/24, Seksyen 14, 46100 Petaling Jaya, Selangor
営業時間:6:00-14:00
マレーシアのローカルフードに飽きたときは韓国料理『Korean Restoran Oiso @ PJ33 한국식당 오이소』
マレーシアは多国籍国家です。なのでマレーシア料理に飽きたときには他の外国料理を探すのが割と簡単になっております。
「いかにも異国情緒がありすぎる食べ物は今日は気分じゃない……けどお気に入りの日本食も見つからない……」
という気分のときにそっと優しく寄り添ってくれる韓国料理や中国料理というのはありがたい存在です。
メニュー表はマレー語、韓国語、英語で書かれております。しかしKコリアンFフライドCチキン略してKFC……立派な白髪とヒゲをたくわえていて阪神優勝の年に道頓堀にダイブしたあのおじさんの顔が浮かんでしまったのはきっと筆者だけではないはずです。
牛肉ユッケジャンスープ定食を注文しました。この日の小鉢はもやしナムル、白菜キムチ、小魚とピーナッツの和え物でした。石鍋でグツグツ煮立って湯気がモクモクだったせいか妙に幻想的な写真になってしまいました。
アクセス
Korean Restoran Oiso @ PJ33 한국식당 오이소
住所:PG-01C2, Jalan Professor Khoo Kay Kim, PJ33 JAYA33, 46200 Petaling Jaya, Selangor
営業時間:10:30-21:30
HP:https://korean-restoran-oiso-pj33.business.site/
番外編:柔道部男子にとっての1人前がデフォ。わんぱくなドカ盛りが嬉しい労働者飯『ナシカンダール』
ここで特定のレストランの紹介ではなくお気に入りのマレーシア料理の紹介をさせてください。『ナシカンダール』というのはマレーシアに出稼ぎに来た労働者階級の人たちが食べるご飯で、元は中国の『汁なし担々麺』と同じように天秤を担いで売りに来るご飯でした。現在はレストランで提供しています。
レストランで食べる場合の流れはこうなります。
- まず店内のスタッフにライスの入った皿をもらって、店内に所狭しと並んだおかずの中から各々自分で好きなものを取ります。
- おかずの隙間を縫うようにカレーの汁をかけます。
- 1人前のナシカンダールの完成です。
割とどこのお店も総じてわんぱくに景気良く盛ってくれるので、小食の方はマイタッパーかジップロック持参で食べに行くことをオススメします。
もちろんプタリン・ジャヤだけでなくマレーシアのどこのエリアにもナシカンダールレストランはあって、その多くが24時間営業になっております。また、成り立ちが労働者のご飯ということもあってか量が多くてリーズナブルな価格で、懐が寂しいけど美味しいものが食べたい気分のときにありがたい存在となっております。
画像は筆者お気に入りのナシカンダールレストランMakan Channel(18, Jalan 14/14, Seksyen 14, 46100 Petaling Jaya, Selangor)のお持ち帰りメニューです。ゴーヤのスパイス炒め、アヤムゴレン(フライドチキン)にカレー汁をかけた一品となっております。けっこうつゆだくにも関わらずビニールシートと新聞紙だけで包むワイルドすぎる包装に毎回ドキドキするけれど、汁漏れが発生したことはありません。さすがプロの匠の技ですね。
日本では東京・大手町にナシカンダールレストランがあるので、マレーシア旅行に行きたいけど時間がないという方にはそちらも併せてチェックしてみてください。
プタリン・ジャヤのレストラン まとめ
クアラルンプールの隣街という立地でありながら、まだまだ日本人には馴染みの薄い街、プタリン・ジャヤ。鉄道、バス、幹線道路の交通網がしっかりしていて、クアラルンプールへのアクセスも便利でありながら静かに過ごせる街となっております。マレーシアという国家自体が多民族国家なので、近隣諸国に比べて外国料理のレストランが豊富なところも嬉しいポイントです。また大型ショッピングモールが数多くあるので、日常生活が大変便利です。都会の喧騒を離れて長期滞在したい旅行者にはもってこいの街なので、もし気が向いたならプタリン・ジャヤまで足を伸ばしてみませんか?
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