韓国の新幹線「KTX」でソウルから釜山に行ってみた

KTX外観

まだ3月の肌寒さの残る頃、私はソウルから釜山へ行ってみることにしました。
初めものすごく不安があっため、以前仕事で一緒だった先輩に韓国についてきてもらいました。先輩は韓国には五回ほど来ている人で、飛行機でソウルから釜山に来たことはあるそうです。ただKTXは乗ったことないので乗ってみたいということで、試しにKTXに乗ることにしました。

この記事では、KTXの予約方法や乗り方など体験談を基にご紹介していきます。

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韓国の新幹線「KTX」とは?

正式名称は「韓国高速鉄道」だが、一般的にはブランド名の「KTX」で通っている。
日本でいうところの新幹線にあたる乗り物で、最高速度は305km/h。2004年に2兆円という膨大な予算をかけて完成。

当初はソウルと釜山を繋ぐものだったが、徐々に路線を広げていき、全国各地の都市間を繋ぐようになった。
ソウルから釜山まで2時間半程度の所要時間、料金は9,000円程度なので、韓国を陸路で移動してみたいという方にも手軽に使える移動手段です。

KTXの予約方法

KTXの予約方法は主に以下の二つだが

散々、他で紹介されているので、あえて他の方法を紹介します。

私もいろんな国に旅慣れてはいますが、KTXのような海外の新幹線を自分で予約するのは初めてです。どのサイトを使って予約すればいいかもまったく見当がつきませんでした。

私は実はトイレが結構近いので通路側の席でないと何回もトイレに行く時に人を跨がないといけないのです。
しかし、KORAILから予約しようとしたら、日本語の場合は何故か席が選べないようなのです。

韓国語ができる日本人の場合は、韓国語に言語を切り替えて座席予約した後に、また日本語に切り替えて予約するという必殺技をやるそうですが、私の韓国語能力ではそこまでできそうにない感じでした。
変に座りたくもない座席予約をしてしまって請求されてしまうと怖いですからね。

韓国語で予約をやってみようと思いましたが、規約などがすべて韓国語で書かれているので怖くてやめときました。

KTX予約

さてどうしようかと迷った時に、手数料が数百円ほどかかるのですが、trip.comで取れば日本語でそのまま予約が取れることを発見しました。
数百円の手数料も日本語翻訳通訳料金と考えれば、決して高くありません。

高いお金を払ってキャンセルできない席をとってしまったりするとかそういうのは最悪ですのでキャンセルできるtrip.comで予約することにしました。

一般席と特別席

KTX座席

一般席の場合、座席が半分は進行方向を向いてるのですが、半分は逆方向を向いているのです。

先ほどの韓国語で予約した人たちも、逆方向の一般席を取りたくないために、一般席で順方向の席を取るために韓国語で予約したそうです。

できれば広い座席を取りたい私はどうせなら数千円高くなるぐらいなら(といっても2000円ぐらいでしたが)、特別席の方を取ろうと思いました。

trip.comで予約

KTX座席指定

trip.comのサイトを見てみると座席が予約できるようになっています。
これには非常に感動しました。

公式サイトなどを見ても一切座席を選ぶことができなかったからです。

私は前の方の座席の12のaという窓際の一番前方に近い席を選ぶことにしました。
KTX割引

trip.comの場合、最初に割引がついて1,000円ぐらい安くなります
本来9,000円台なのに8,000円台で予約することができました。

しかし向かい側の12のcという座席も案外美味しそうだなと思いました。
なぜなら一番前の座席はcの場合隣にbが本来は来なければならないのですが、bの座席がなくてスペースが結構広く使えるのが12のcの座席なのです。

しかも三両目ぐらいだとトイレがすぐ目の前なのでトイレに近い私にはまさしく特別席のようなものです。

先輩が斜め後ろの11のbを取りたいと言うので、私はしばらく迷って12のcを取り直しました。

trip.comの場合、以前の予約の記憶が残されたままなので、キャンセルしない限りは、24時間ぐらいは、取っていた座席をそのまま取っておくことができるのです。

これが思いもよらない事態を引き起こすとは・・・。

カチッとクリックして、さあ12のcが取れたと思いました。
この時に払ったお金は9,000円台でした。すでに最初の12のaを予約する時に割引を使ってしまったからです。

ところがなぜか変な座席に飛ばされました
記憶によれば6Bぐらいだったと思います。

「はあ?」と思いました。

「12cじゃないの??」

座席を予約しようとして、やっぱりどうしようか迷って、キャンセル保留した分が残っていて、うまく座席を取れないために変な座席に飛ばされてしまったのです。

原因は分っていたのでキャンセル保留した分を全て完全にキャンセルしました。
しかし30分ぐらい経たないとなぜか保留した座席というのは指定できないようです。
私の先輩が予約しようとする時も同じような現象になりました。

30分位してもう1度サイトを訪れてみると、見事12cが開いてくれました。しばらく12のaも12のcも両方とったまま放置しておきました。

しかし、さすがに韓国に行く直前になると、どちらかを選ばなければならないので、私は12のcつまりb席がなくて幅広く使える方を選びました。

予約のキャンセル料は800円ぐらい払ったと思いますが、そのまま残しておくよりも、きちんとキャンセルした方が忘れないと思って、キャンセルしました。

KTXに乗る時はプリントアウトしたものかスクショがないと困るかもしれないと思って、両方とも用意しておきました。
まあ実際は両方ともあんまり役にも立たないというか座席を検査されることはなかったんですけれどもね。

予約当日信じられない事態が??

予約当日、完全にこちら側のミスなんですが信じられない事態に陥りました。

新沙駅近くのリバーサイドホテルに泊まっていたのですが、1時間前に出ればいいやと思い、プールやジムを使ってのんびりしていました。
KTXに乗るためのソウル駅まで30分ぐらいなので充分間に合うと高をくくっていたのです。

今考えればタクシーを使えば良かったのですが、11時ぐらいに出て電車に乗って行くことにしました。
時間的に余裕があるかなと思っていたので、外国人観光客女性の荷物を運ぶのを階段のところで手伝ってあげたりとかしてました。
余裕をかまして、さあ乗換駅だと思って降りたところがなんと一駅前だったのです。

しまった!と思いました。
なんと次の列車だとギリギリで間に合わなくなるぐらいの時間に到着するようなのです。

私は乗換駅のところで改札を出て上がってすぐにタクシーを探しました。

必死にタクシーを呼び止めますが、誰も私たちを乗せようとしてくれません。
「しまったもうキャンセルしよう」ということで私は先輩に呼びかけました。

出発の15分前くらいだったと思います。そして先輩がキャンセルすると「キャンセルが終わりました」というメールが来て返金をしてくれるようだったのです。

私ももう絶対間に合わないなと確信したので、12分前ぐらいにキャンセルしました。

KTX利用規約

先輩に聞いたところ、ぞっとしました。なんと規約を見たところ5分前になるとキャンセルできないようです。

危うく9,000円近いお金が無駄になるところでした。返金は8,700円くらい返金させることができました。

二人で反省して、じゃあもうどうせ間に合わないから14時台か15時台に乗って行こうということに決めました。13時台を見ても全然私たちが乗りたいような座席はありません。隣り合う座席が空いてないのです。

駅のエレベータ出発まで逆に余裕があるので、ゆっくりソウル駅へ向かうことにしました。ソウル駅へついて写真撮影が禁止されたエレベーターを登って、ホームレスのおじさんたちがいるところを通り過ぎて、KTXの乗り場に向かいました。
まあかわいそうですがたくさんのホームレスがKTXの乗り場に行く途中に屯していました。

気をつけて欲しいのはソウル駅についても、ぐるりと迂回してKTXの乗り場まで行かなければならないので、15分から20分はかかるかもしれません。ギリギリにソウル駅に来たところでやはり間に合わなかったなあと感じました。

さて駅の係員が歩いていたので「KTXはどこだ?」と聞くとすぐ左側に見えました。改札などもなくさくっと乗り込むだけのようです。駅員が中で切符をチェックするとガイドブックには書かれていました。時間があるので二階の食堂でご飯を食べながら、座席を二人で予約することにしました。14時台を予約して着くのは16時台ぐらいになるようです。

審査はかなり大雑把

さてKTXに乗るために車両の近くに来ました。綺麗な韓国人の女性の係員がいますが全く検査などはせずにそのまま乗り込むような感じです。はっきり言って誰でもさくっと乗車できてしまうかもしれません。
ま、こういうことは書かない方がいいですが。

さらに、もし検査があった場合は罰金が多額に払わされるらしいのでやめといた方がいいでしょう。
さて中に乗るとさすが特別室です。広いなあと思いました。

KTX車内

隣に誰も来ないのかなと思って荷物を置いていましたが韓国人のおじさんが来てまあ白髪の紳士みたいな人でしたが、横に乗ったので荷物は棚の上に置くことにしました。なんと窓側の席でないと充電できない感じでしたのでしまったともそういう意味では思いました。

二人いるので座席が回転できない

さて今回KTXに乗った目的の一つは、特別席は座席が回転できるということを証明してみたい楽しみたいと言うことでした。しかしなぜか一つずつの座席で回転できないので駅員に聞いてみました。

座席を回転できると聞いていましたが、二人乗る方の座席つまりbとcは、bとcをいっぺんに回転しないといけないので、隣におじさんがいる以上、ぐるっと回転させることはできません。aの側の方はひとりの座席なのでぐるぐる回転させることができるのです。

KTXの広い空間後ろの座席は障害者の方が乗車していました。車椅子の障害者の方がおられる分すごく広いスペースです。
右側の方におられるので左側は空いていてガランとしています。

携帯も充電できるコンセントがあります。のちに障害者の方がおりられた後に私はここで充電しながら外の風景を撮ったりもしました。
正直横になって寝ても誰も気にしないぐらい人は行き来たりしないし広いスペースです。

さて私が座ろうとしていたスペースの12Cを見に行きました。
ドアの隣にあるのでしょっちゅうドアが動くために気にされる方はやめた方がいいかもしれません。

自動ドアが開くところに座席があるのです。逆に12aはそうはなりません。
KTXで水飲み放題

扉を開いて見ると水がペットボトルに入って無料で自販機のようなもので配られています。お菓子も自由に取っていい感じです。先輩の分と私の分を持って座席に戻りました。

KTXお菓子

いろんな外の風景を見ながらゆっくりとじっくりとソウルを離れていくのは結構楽しいものです。
座席も広いのでゆったりと使えます。

太田の科学博物館などに行こうと思っていましたが行けなかったので、こんな感じの風景かというのが見れて良かったです。全般的に釜山に向かう風景は田園風景っぽいのが多かったです。

車椅子の方もふた駅ぐらいで降りられたので、私の後ろはガランと5mぐらい開いたようなスペースになりました。

スリッパを履いてたのですがスリッパを脱いで、障がい者座席ではないほうの広くあいたスペースでくつろいで充電しながら、外の田園風景を撮ったりしてみました。

座席を回すチャンス

数時間くらい乗った時に、釜山の一駅手前ぐらいで私の前の席のおじさんがいなくなって、さらに私の隣のおじさんがいなくなったので、チャンスと言って先輩がぐるっと席を回しました。ぐっと席が回ったので非常に感動しました。やあこれをやるためにKTXを予約してよかったなあと思いました。これができなかったらKTXにあんまり乗る意味が無かったなーと私的には思うほど大事だったのです。

脚を前の座席を回転させたところに乗せて先輩と二人で最後の釜山駅までじっくりと楽しみました。

釜山に向かう前はほとんどのお客がその前の駅あたりで降りたので、広いスペースを独占するような感じですごく楽しかったです。

KTXまとめ

ソウルから釜山へ国内移動したい際に使ってみるのもおススメです。

外国籍であれば「コレールパス」という乗り放題のチケットもあるので、地方を周遊したいという方は検討してみると良いと思います。

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