連日、ニュースを騒がせている、あの北朝鮮・・・
正式名称は「朝鮮民主主義人民共和国」と言います。
英語名ではDemocratic People`s Republic of Korea(デモクラティック・ピープルズ・リパブリック・オブ コリア)で、略して「DPRK」と書きます。オリンピックなどでもDPRKと表記されております。
実は「北朝鮮」という呼び方は、現地の人に取っては蔑称となります。
自分達の国こそが正当な政権と自負しているために、韓国のことは逆に南朝鮮と呼びます。
余談ですが、韓国からすれば、北朝鮮の事を北の韓国と言う事で北韓と呼びます。
さて、そういう事情もありまして、現地の人は北朝鮮のことを「朝鮮」若しくは「共和国」と呼びますが、「朝鮮」や「共和国」と書いても、日本人の読者には何が何だかわからなくなるので、便宜上、北朝鮮と呼ばせていただきます。
さて、そんな「北朝鮮に簡単に行ける」と言ったら、皆さんは驚かれるのではないでしょうか?
私自身、北朝鮮に行きたいと言った時に、周りからは「そんな国行けるの?!」と言う反応ばかりが帰って来ました。
今回は、そんな神秘の国に行って、帰ってくる方法をお伝えしたいと思います。
目次
北朝鮮に行く際の注意点
北朝鮮に行く前に気を付けて欲しいことがいくつかあります。
- 雑誌や映像(USBメモリー)などでポルノなどを一切持って行かないこと
- 現地の政治批判をしないこと
です。
これらを守れば、寧ろ日本より自由だと感じることもあるでしょう。
書籍、USB、携帯電話などは持っている場合は、全て漏れなく申告しましょう。
何故か書籍に関しては、そんなに審査されることが無かったです。
最近は、USBメモリーに目を尖らせているのか、「USBメモリーは無いか?」と言う事を念入りに入国審査で聞かれました。
列車の場合には、入国審査は軍人が行いますから、非常に緊張します。
たまに、通りすがりで美人の女性軍人が来たりして、萌えてしまうこともありましたけど・・・(笑)
笑って微笑んでくれたりして、非常に和やかな雰囲気でした。
携帯は海外使い放題に!!
移動中に何かあっては困りますから、携帯のメールなどを使い放題にしてツアー会社としっかりと連絡を取るようにしておきましょう。
WeChatなどのアプリが中国ではメインのようです。
日本の携帯を使い放題にしている場合には、機種によっては日本の機能そのままで使えるようです。
北朝鮮に行く方法とルート、料金相場
北朝鮮に行く方法
北朝鮮に行く方法は簡単です。
大きく分けて方法は二つ
- 日本にあるツアー会社を利用する
- 海外のツアー会社を利用する
ですが、日本にあるツアー会社を利用するのが一番手っ取り早いでしょうね。
海外にもツアー会社はあります。
「DPRK Tour」などと検索すれば、それなりのページに飛べるとは思います・・・
しかしながら、海外のツアー会社は安価ですが、英語が出来無いと難しいので、今回は日本のツアー会社をメインに紹介させてもらいます。
安い英語のツアーの場合には、日程も限られた場合もあったと思います。
慣れている人ならそれで良いかも知れませんが、慣れていないうちは、日本の自宅を出てから帰るまでを全てを任せる方が良いでしょう。
日本で言えば、老舗の北朝鮮旅行会社「中外旅行者(ちゅうがいりょこうしゃ)」と言うのがあります。こちらは、クレジット・カード払いには一切対応しておりません。
また、クレジット・カード払いに対応している比較的新しい会社としては、「JS TOURS(ジェイエス ツアーズ)」と言う会社があります。
これらの代理店を使って、朝鮮側では「朝鮮国際旅行社」と言う会社が一手に引き受けているようです。
不安なので、国際電話を掛けてみたことがあるのですが、案外普通の会社でしたが、当時は北朝鮮に電話を掛けるというだけでガクガクブルブルでした・・・
「日朝関係」では無く、「朝日(ちょうにち)関係」と言っていたのが印象的でした。
北朝鮮へ行くルート
現在の所、日本から直行便が無いので、他国経由のルートとなります。
ロシアのウラジオストクを経由するケースもあるようですが、中国を経由するケースが多いようです。
- 日本(飛行機)→北京(飛行機)→平壌
- 日本(飛行機)→丹東(電車)→平壌
- 日本(飛行機)→ウラジオストック(飛行機または電車)→平壌
などがあります。
今回は、最も安い丹東経由のルートで行きました。
旅費の料金相場
クレジット・カード払いが対応しているのかについて書いた理由があります。
実は、北朝鮮に行くには旅費が結構高いのです。
中国から朝鮮に入って過ごす場合の旅費は8万円くらいで済む事もあるようですが、日本からのツアー代などをトータルすると最低でも20万円台~30万円台になってしまうのです。
中国から日本までの航空券などが案外高くかかってしまうのです。
それにクレジット・カードによっては保険が付帯されていますから、クレジット・カード払いの方が何かとお得だったりもします。
上記の金額には「飛行機、電車、ホテル、バス、食費」が含まれています。
ただし、オプショなるツアーや別途注文した料理などは別清算となります。
しかし、食事は指定の範囲内なら食べ放題、飲み放題なので、悪くないと思います。
安く抑えたい場合は鉄道もあり?!
飛行機で北京から平壌に入る行き方もありますが、中国の丹東で国際列車に乗って平壌に行く行き方もあります。この方法だと案外、安く抑えられます。
但し、多少の中国語は出来無いと、道に迷った時に困るかも知れません。
そして・・・鉄道旅行の醍醐味は、現地の人と列車の中で話し合ったりすることが出来ると言うことです。
また、都市部の風景では無く、線路沿いの普通の民衆が生活する姿も見ることが出来ます。
川で遊んでいる子供たちや農作業をしているオジサンたちや自転車通勤をしている姿を目で見られるのは何にも代えがたい感動を味わえます。
そもそも、向こうの人に取っては普通に生活しているだけなので、農村風景や農作業姿に感動してもらっても、意味がわからないわけですけれども・・・
平壌以外にも鉄道だと、色々な場所に行けるようです。
安全に帰ってこれるのか?
行ったことも無い人にとって、北朝鮮はトンデモナク怖い国です。
「行きは良い良い、帰りは恐い~怖いながらも、通りゃんせ~通りゃんせ~♪」
と言うような歌詞を聞かされるような気分だと思います。
私自身、北朝鮮に行って帰国するまでは、「通りゃんせ~通りゃんせ~♪」のような気分でしたから良くわかります・・・
しかしながら、実際には、政治的な発言などをしなければ凄く安全です。
その理由を下記でご紹介させていただきましょう。
観光業は外貨稼ぎ
北朝鮮は様々な国々から経済制裁をされています。そんな北朝鮮が合法的に外貨を稼ぐ手段が観光業と言う訳です。
「北朝鮮に旅行行くと殺されると言って、一般の日本人は怖がるんですよね。」とガイド言ったら
「旅行者は貴重な外貨稼ぎなのに、お客さんを殺してどうすんのよ?笑」と言われました。
観光客はお客さんなのです。
お客さんをわざわざ帰国させなかったりすれば、凄く問題です。二度と観光客は来なくなるでしょう。
問題行動を起こさなければ、無事に帰国出来るケースばかりです。
北朝鮮の魅力とは?
そもそも、日本人に取っては馴染みの浅い国に、そんな高い旅費を出してまで行く必要があるのでしょうか?
と言う疑問の声が聞こえて来そうです。
個人的な感想から言わせてもらえば・・・あります。
北朝鮮報道のメディアは北朝鮮に対して、悪いことばかりを放映しています。
しかし現地に行ってみると、凄く日本や資本主義諸国の報道が偏っていることに気が付くでしょう。
向こうもプロパガンダ(政治宣伝)をしているかも知れませんが、案外、日本やアメリカなどの資本主義側もプロパガンダをしているのです。
食べ物が凄くヘルシー!!
未だにあまり化学肥料を使っていないらしく、食べ物が凄くヘルシーなのです。
エコだとか色々と叫ばれていますが、そのエコロジーを地で行く国が北朝鮮なのです。
添加物たっぷりのアメリカなどの輸入物を食べている人たちにとっては非常に新鮮な味わいがするでしょう。
実際に、人糞、牛糞などを使って栽培されているようです。
食べ物の味が非常に美味しい新鮮な味わいがしました。
アトラクションも沢山!!
実は、北朝鮮にはアトラクションも沢山あります。
乗馬、水泳、スキーなど様々なことを楽しめるでしょう。
韓国には何でもあって北朝鮮には何にもないというような言い方をする人たちもいますが、観光地に行く限りは凄く見どころも多くて、真逆な感じがしましたね。
北朝鮮のツアーは出会いが沢山?!
それから、もうひとつ、北朝鮮のツアーでの利点は出会いがあるということです。
国際列車などは閉じた空間ですので、他の観光客などとの出会いもあります。
日本の北朝鮮好きないわゆる北朝鮮マニアのような人は、案外出会いが無いような人たちも多いですから、友情や恋愛関係に発展することも多いようです。
また、中国からの観光客も凄く多いです。
若い女性などが乗っていることも多く、非常に沢山の出会いがあります。
中国の若い女性にとっては、北朝鮮も別にヤバい国では無く、単なる友好国の一つのようですから、オシャレな女性も旅行先の一つにしています。
国際列車の中で自然な出会いがあって恋人になる人たちもいるようですね。
現地でも女性は切れ長の目ですごく綺麗な人たちが多い印象です。空気や水が綺麗なので、肌が綺麗な人が凄く多いのだと思います。
人によっては強引に写真を撮られるのは嫌がるでしょうが、ツーショットを頼めば、応じてくれる人も沢山います。
日本では残念ながら、中身があるような男性よりもどちらかと言うとモヤシのような草食系男子ばかりがモテてしまいます。
しかしながら、朝鮮では案外、日本でモテなかったようなタイプでもモテることもあるかも知れませんよ?
それに、昭和的な雰囲気なので、昭和的な美人が好きな世代には正にピッタリですね。
日本のツアー会社の人に要望を出しましょう!
ツアーには様々なオプションがありますので、何をしたいのか要望を沢山出しましょう。
正月にはカウントダウンの催しがあります。
イルミネーションや花火やドローンが使われていて凄く綺麗です。
スキーなどは1月20日前後くらいからできるようです。
1月1日は休みのようですが、乗馬は12月31日までは開いておりました。
ホテルにはプールや銭湯なども備え付けられております。
何処が見たい、ここに行きたいなど予定を立てる事が大事です。
北朝鮮は自由な社会?!
北朝鮮は行ってみると、案外、自由な社会だと気が付くでしょう。
理由は色々ありますが、昭和40年代の日本を思わせるような雰囲気が残っています。
良くも悪くも少し男尊女卑的な感じかな~と言う感じもしました。
男性はプカプカとタバコを吸いますが、女性はほとんどタバコを吸いません。
ある意味女性の健康を考えている社会だとも言えるでしょう。
日本だと男女平等?の名の元に、女性も男性のようにプカプカタバコをふかして、酒を飲んでいます。
今の日本では、満員電車で少し体が触れたから痴漢だとか、帰り道が同じだったからつけられたとか、見つめられたからストーカーだとか、何でもないような事や冤罪でセクハラや痴漢認定などをされて刑務所に行ったりもします。
本当に犯罪のケースもありますが、中には本当に冤罪のケースもあるでしょう。
職場によっては、女性がこけそうになったの後ろからを助けて、降格させられたケースもあるようです。
ある意味、日本の方が非常に生きづらい言論の自由が無い社会だとも言えます。
日本では、女性の権利だと言って様々な状況で男性が叩かれる機会も多いです。
もちろん、北朝鮮にもこういうこともあるかも知れませんが、日本よりもギスギスしていなくて、男性の役割、女性の役割がキチンと分化されている気がしました。
男性をおしとやかな女性が支えているような古き良き日本の姿が残っている気がしました。
北朝鮮にいると、何だか日本にいるような感覚すらする時が何度もありました。
或いは、昭和にタイムスリップしたような感覚を味わえるでしょう。
何処か懐かしくて古い感じの雰囲気が残っています。
北朝鮮の行き方まとめ
世間からはヤバい国だと言われていますが、案外、行ってみるとヤバくもなんともない普通の暮らしぶりでした。
ニュースなどでは、食糧事情で体格が小さいと言われていますが、体格的にも日本人より全般的に背が高いんじゃないか?と思う様な感じでした。
現地の人はお肉も沢山食べているような様子です。
日本のニュース番組の場合、視聴率を集めるために、たまたま悲惨そうに見えるところを切り取りますから、そう見えてしまうのでしょう。
実際に現地に行って確かめてみると全く違う価値観になれますので、違った人生が開けてくるかも知れませんよ。
※注意として一応添付しておきますが、外務省は北朝鮮への渡航を勧めてはおりません。日本の大使館も無いので、何かあった時には現地では自分自身で対処することになります。
但し、ツアー会社によっては、キチンと携帯の電話番号も渡してくれますから、トラブル時は現地の国際電話から電話して指示を仰ぐようにすると良いでしょう。
実際の平壌の様子はこちらの記事も参考にどうぞ。
コメントを残す